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「エコフレンドリー」な万年筆インクは本当に環境に優しいのか

「エコフレンドリー」という言葉は、あらゆる商品と同じようにインクの瓶にも登場するようになりました。そのラベルの裏に実際に何があるのかを問うのは、もっともなことです。もともと万年筆インクは環境負荷の大きな悪役ではありませんでした。瓶は小さく、使う量も少なく、製品としての寿命も長いからです。とはいえ、近年の「サステナブル」をうたう製品のなかには本物の処方上の違いもあり、それが何を意味し、何を意味しないのかを知っておく価値はあります。

「エコなインク」が通常指しているもの

このラベルの下には主に三つの事柄が束ねられていますが、それぞれ主張の中身は別物です。植物由来の染料や金属含有量を抑えた染料は、合成染料の一部を植物由来の代替成分に置き換えるもので、これは実際の処方変更です。ただし、その背景にある農業まで勘定に入れれば、必ずしも環境負荷が小さくなるとは限りません。低VOC溶剤は、インクが乾く際に放出される揮発性有機化合物を減らすもので、大気環境の面では確かな改善ですが、主に工業的な製造規模で意味を持つ話であり、個人の書き手に直接関わるものではありません。リサイクル可能な包装や包装の削減(ガラスに代わるアルミ瓶、キャップや箱のプラスチック削減)は、三つのなかで最も素直に検証できる主張です。インクの化学組成ではなく、容器そのものについての話だからです。

それが意味しないこと

「エコ」のラベルは、性能について何かを保証するものではありません。シェーディング、シェン、乾燥時間、ペン先での挙動は、いずれもサステナビリティの軸でどう処方されたかとは独立しています。また、そのインクがペンにとって安全だという意味でもありません。処方にかかわらず、通常の手入れと洗浄の作法は同じように必要です。

比較を誠実に保つために

「エコ」を掲げるインクを評価する最も有効な方法は、あらゆるサステナビリティの主張を評価するときと同じです。具体的に何が変わったのか(染料の由来、溶剤、包装)、そしてその変更はそれ自体として意味のあるものなのか、それとも中身は普通のインクにマーケティング上の言葉が添えられているだけなのか。リサイクル可能なアルミ瓶は、具体的で確認できる主張です。具体性のない漠然とした「環境に配慮した処方」という表現には、もう少し懐疑的であってよいでしょう。

より大きな文脈

万年筆そのものは、使い捨てのペンと比べれば、すでに相応のサステナビリティ上の説得力を持っています。単純に、インクを補充しながら数十年にわたって使い続けられ、捨てられないからです。この趣味においては、個々の瓶の処方よりも、そちらのほうが環境面ではおそらくより意味のある話です。サステナビリティが万年筆に惹かれる理由の一部として本当に大きいのであれば、その役割を果たしているのは選ぶインクブランドよりも、ペンと補充という仕組みそのものだと言えます。

よくある質問

万年筆インクは環境に悪いのですか。
絶対的な量で見れば、特に悪いとは言えません。瓶は小さく、数か月から数年かけてゆっくり使われ、ペン自体も数十年にわたって再利用できます。これは使い捨てのペンと比べて、明らかに廃棄物の少ない仕組みです。
植物由来のインクは通常のインクと書き味が違いますか。
ブランドを横断して一貫した違いがあるわけではありません。シェーディング、インクフロー、乾燥時間はいずれも個々の処方によって決まるもので、染料が植物由来かどうかだけで決まるものではありません。
自分で確かめやすい「エコ」の主張はどれですか。
包装です。リサイクル可能なアルミかガラスか、箱のプラスチックが減っているかどうかは、最も直接的に確認できる主張です。化学的な主張を評価する必要がなく、素材を自分の目で見て判断できるからです。
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